┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ ┃松が丘助産院メールマガジン Vol.53 (2018/12/05) ┃発行者:松が丘助産院 宗 祥子 ┃https://matsugaoka-birth.com/ ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 皆さん ご無沙汰しています。なかなかメルマガを配信できなくて申し訳ありません。 11月中に配信しようと思ったら、11月は珍しく10名の方がご出産され、 毎日忙しく働いていたら、あっと言う間に12月になってしまいました。 ┼─ メニュー ──────────────────── │@ 10月、11月の松が丘助産院 │A スタックの平田さんケニアお産体験 │B 松が丘助産院の双子ママ応援 │C イベントのお知らせ ┼─────────────────────────── ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ @ 10月、11月の松が丘助産院 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 10月はお産が少なく、自宅出産をおひとりお世話したのみですが、 11月の松が丘助産院は、 たくさんのリピーターさんがご出産に来てくださいました。 11月12日から17日までになんと5名のリピーターさんが たいへんスムーズに、ご出産してくださいました。 最後の週もお二人の初産婦さんが続けてご出産なさいました。 元気な赤ちゃんの産声が聞けるのが私たち助産師の何よりの喜びです。 しかし今日お紹介したいのは 10月に自宅出産されたアイルランドのご出身のKさんです。 なんと彼女は9人目のご出産でした。 9人の妊娠出産で、1度も何のトラブルもないのです。 尿たんぱくや、尿糖も1度も出たことがなく、常に血圧も正常。 出産後の出血も500ml以下、常に出産も予定日前後、 すなわち早産も、予定日超過もありません。 赤ちゃんはほとんどが3500g以上。 4キロを超えるお子さんも数名いらっしゃいます。 そのうえ、お子さんたちも含め、とても穏やかなのです。 訪問した時に、「こんなにすべて正常なのは、秘訣はありますか?」 と尋ねました。 Kさんの答えは、 「夕飯をいつも全員で夕方5時に食べます。 寝る時間は、未就学児は7時半、小学生は8時、 中学生から大人も含めて9時には寝ます。 食事はたくさんの野菜、毎週長野から大量に送ってもらっています。 朝は5時から6時に起きます。 朝7時に全員で朝ごはんを食べます。」 とのことでした。 彼女は内科医でもあり、自宅で様々なリサーチをして、 記事を書いたりしています。 そして健康であることを自ら実践しているのです。 そして私達に以下の文面のカードをくださいました。 -------------- DRINK WATER EAT LESS MOVE MORE -------------- 早寝早起きは当然のことですが、たくさん水を飲む、 腹八文目にして食べすぎない、よく動く、 それが健康を維持する基本だと語ってくださったのです。 今までたくさんの、妊産婦さんのお世話をしてきましたが、 ここまで健康な方に出会ったことはありません。 常に私が皆さんに、安産の為にお願いしていること、 1.早寝早起き 2.散歩をする 3.目を使わない 4.身体を温める(早寝早起きをすると身体は自然に温まります) 5.野菜中心の和食にする という、 安産のための過ごし方を見事に実践していらっしゃいました。 文責 院長 宗 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ A スタックの平田さんケニアお産体験 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ みなさま、こんにちは。助産師の平田です。 ひさしぶりにメルマガを担当します! 10月の初旬にケニアの首都ナイロビにある フレモメディカル&バースセンターというクリニックと イブズ・ママという助産院へ研修に行かせてもらってきました! フレモではケニアのスタッフと一緒にお産介助もさせてもらいました。 フレモはナイロビの中でも低所得者が住む カワングワレという地域にあります。 ナイロビにはアフリカ最大のスラムとも言われるキベラという 地域がありますが、そこから3キロくらい離れた場所です。 カワングワレもスラムではありますが、 街なかのマーケットは東南アジアのマーケットと 活気も品物の金額も雰囲気が良く似ており、 日中であればそれほど治安が悪い印象はありません。 一方で、ナイロビのスーパーマーケットに売られている品物や スターバックスのようなコーヒースタンドで販売されているコーヒー、 あるいはガソリンの値段などは日本と同じくらい高かったです。 日本並みの所得がなければそのような生活を 維持することは難しいことを考えると、 所得の格差がかなり大きいことが感じられました。 フレモでは年間500件〜600件くらいのお産があります。 一般的なケニアの病院でのお産では、出産の時に個室がなかったり、 助産師や医師から嫌な思いをさせられることも少なくないようですが、 フレモでは個室の分娩室があり、 優しい4人の助産師さん達が勤務をしています。 ただ、仰向けでのお産しか介助できない助産師や、 思いっきりいきませるお産をする助産師もいて、 技術については個人差がありそうだな、と感じました。 5日間滞在し、そのうち2日はお産があったのでフレモに泊まりました。 最初のお産は見学だけでしたが、かなりいきませるお産をしていたので、 2回目のお産はわたしも一緒に介助につかせてもらい、 息まないお産をお手伝いさせてもらいました。 経産婦さんでスムーズなお産でした。 ケニアではお産後6時間が過ぎて、 母子ともに問題がなければ退院できます。 ただしお産後48時間以内に母子の様子を確認しなければなりません。 大きな病院では多くの赤ちゃんが産まれるため、 産後の母子の様子を48時間以内に自宅まで見に行くことができないので、 産後2日目までは入院しています。 しかしフレモでもイブズママでも、 産後のママと赤ちゃんは6時間を過ぎると退院していました。 そして翌日にスタッフが自宅まで出かけていきます。 ママの血圧が高かったり、母乳の分泌が少なかったり、 精神的に疲弊していたり、あるいは赤ちゃんの様子に 心配な点がある場合は、それ以降もスタッフが自宅まで 様子を見に行きます。 その後は1ヶ月毎にクリニックに乳幼児健診と予防接種を 受けに来てもらっていました。 5日間の滞在中はスタッフのみなさんと同じ食事をいただきました。 ケニアではお米も食べますが、ウガリと呼ばれるトウモロコシの粉を 茹でたものも、お米の代わりによく食べます。 上新粉を蒸したものに少し似ていて、 茹でただけでトウモロコシの甘みをほのかに感じます。 副菜は野菜を炒めたものが多く、時々お豆やお肉を似たものも出て、 全体的に油を多く使う食事でした。 朝食はマンダジと呼ばれる揚げパンか普通の食パンです。 ケニアはコーヒーのほかにとても美味しい紅茶の産地でもあり、 どこでも紅茶は良く飲まれています。 フレモでも毎食プラスお茶の時間に必ずとてもとても甘い ミルクティーがでました。 食事も紅茶もとても美味しかったのですが、 大量の油にお砂糖に牛乳・・・ 松が丘助産院の食事とは完全に対極にある食事でした。 イブズ・ママでは、松が丘助産院と同じく自然出産をしています。 残念ながらイブズ・ママでのお産を見学する機会はなかったのですが、 両親学級に参加させてもらったり、 助産師さん達からケニアの様々なお産事情を 聞かせてもらうことができました。 日本では考えられないことですが、 特に医学的に正当な理由がなくても、 医師が積極的に帝王切開を勧める病院もあり、 病院によっては帝王切開率が60%〜70%に達するそうです。 ちなみに日本ではだいたい20%くらいです。 60%〜70%というのは医学的に考えればほとんどあり得ない数値なので、 聞き間違いかと思って何度も確認しましたが、 やはり聞き間違いではないようでした。 またケニアの病院は慢性的な助産師不足で、 とんでもない忙しさのようで、休めない上に長時間労働… といった過酷な環境の中で勤務をされているそうです。 国へ報告する記録もかなりの量があり、 妊婦さんや産婦さんと向き合う時間よりも、 そちらの方に時間がとられている様子も目にしました。 病院のお産で嫌な思いをする産婦さんがいる、 という話を聞きましたが、 そういった過酷な労働環境とも無関係ではなさそうです。 今回は9日間とはいえ、あっという間の滞在でした。 初日に空港でいきなり賄賂を請求されたり、 ここに書いていない珍道中もたくさんありました。 松が丘でわたしを見かけたら、 ぜひケニアのことを聞いてみてくださいね。 文責 平田 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ B 松が丘助産院の双子ママ応援 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 当院では、自治体から助成が出ていない地域で双子(多胎児含む)を ご出産されたお母さんを応援しています。 通常、自費で産後ケア入院をご利用いただきますと 1日32,400円(税込)ですが、 自治体から助成がない地域の方に限り 1日10,000円(消費税込み)(1泊2日20,000円)で 産後ケア入院をご提供します。 また、ご来院の際に付き添いのいない方の送迎も出来るだけ、 お手伝い致します。 (片道1000円お願い致します。) ご利用条件:産後ケア入院の助成がうけられない地域にお住まいの       多胎児をご出産された方 料 金:双子の方:1日税込10,000円(1泊2日20,000円)     ※ 1組7日までご利用できます。     (年間 約10組程度) >「松が丘助産院の双子ママ応援」ページ https://matsugaoka-birth.com/information/722/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ C イベントのお知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▽───────────────── 1)12/19 マ・メールスペシャル ─────────────────△ 赤ちゃんとお母さんのためのコンサートです。 ママ友をお誘いあわせの上皆さんでご参加ください。 日 時:2018年12月19日(水) 14時00分〜16時00分     ※遅れての参加や途中退場自由です! 場 所:松が丘助産院 参加費:500円 美味しいお団子も楽しみにしてください。 申込み:お電話でお申し込みください     03-5343-6071 ▽───────────────── 2)12/21 『どんなふうに話す? 性のはなし』 ─────────────────△ 乳幼児に対して性教育をどのように語っていけば良いのかを、 大人も子どもも共に学べる講座です。 乳幼児から未就学児のお子さん連れで是非お越しください。 講 師:土屋麻由美 助産師     麻の実助産所 院長、にんしんSOS東京 副代表 日 時:2018年12月21日(金) 14時00分〜16時00分 場 所:なかのゼロホール 西館 学習室     (中野駅南口より 徒歩7分) 参加費:会員 1,000円 非会員 3,000円     ※当日会員申し込みも可 年会費3,000円 申込み:以下予約サイトより申込み下さい ・おひとりでの参加の方 https://coubic.com/jmat/389393 ・お子様連れでの参加の方 https://coubic.com/jmat/144809 ※定員あとわずかです!お早めにお申込み下さい ▽───────────────── 3)1/18 赤ちゃんごはん      〜離乳食の進め方と卒乳の時期〜 ─────────────────△ 離乳食は、補完食と呼び方が変わっています。 どんなものをいつから食べさせればいいの? よその子に比べて全然進まない? 母乳はいつまであげればよいの? という疑問にお答えします。 講 師:宗 祥子 松が丘助産院 院長     東京都助産師会理事 日 時:2019年1月18日(金) 14時00分〜16時00分 場 所:なかのゼロホール 西館 学習室     (中野駅南口より 徒歩7分) 参加費:会員 1,000円 非会員 3,000円     ※当日会員申し込みも可 年会費3,000円 申込み:以下予約サイトより申込み下さい ・公益社団法人 東京都助産師会の予約専用サイト https://coubic.com/jmat ※1/18のイベントがまだ未作成なので少しお待ち下さい ----------- 編集後記 ----------- 12月は師走というだけあって、あっと言う間に駆け抜けていきそうです。 院長 宗は忙しい中、映画を楽しんでいます。 最近の話題作「ボヘミアン、ラプソディ」何度でも見に行きたい気分です。 皆様もお忙しい中、赤ちゃん連れ、お子さん連れで楽しんでください。 そして早寝早起きに気を付けて体調を崩さないようにお過ごしください。 文責 宗 -------------------------------------- 配信停止は下記フォームより、 「メルマガ解除」を選んで送信して下さい。 https://matsugaoka-birth.com/mailmagazine/ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 松が丘助産院 院長 宗祥子 matsugaoka-j@par.odn.ne.jp https://matsugaoka-birth.com/ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■